ミンクについて

【刺し毛と綿毛】

猫か犬を見ていただくとよく解ります。2種類の毛があります。
表面にツンツン飛び出した長い毛が刺し毛です。ガードヘアとも言います。
その名の通り弾力があって耐水性があります。
少々の雨にあたっても大丈夫です。
犬が水に掛った時、ブルブルと体振るうって水をきるでしょ。
そのように体を保護する。強い毛です。斑点とか色とかもあらわします。牛や馬はこの刺し毛だけの動物です。
刺し毛の根元に密生して生えている細い毛を綿毛と言います。体温の発散を防ぎ防寒の役目をします。
刺し毛はこの綿毛を守る役目です。綿毛の使命は保温。
だから毛皮の値打ちもこの綿毛が密生しているかどうかで価値がかわります。
毛皮を選ぶとき刺差し毛の色つやだけでなく綿毛の具合も見てくださいね。毛皮をそっと吹いて、刺し毛がすぐに元通りに戻ってくるようなら、綿毛が密生しているとみてもいいです。逆に弾力がなかったら、綿毛は疎だと思ってください。
ミンクのシェアードとは、刺し毛をカットしたり、抜いたりして、綿毛だけにしたものです。チンチラは刺し毛がなく綿毛だけの動物です。
【コペンハーゲン・ファー】
コペンハーゲン・ファー 世界最大のファー・オークション・ハウスで、高級毛皮のプロバイダー。
取り扱う毛皮は、約90%が、ミンク。他には、フォックス、スワカラ、チンチラ、セーブル、ラム、レッキス、ラクーンなども取り扱う。
ほどんどのミンクはデンマーク産。他の毛皮は外国産。
ミンク・コレクションが特に有名で、スキンは種類・色・品質などにより10,000以上ものグレードに分類されている。
主なミンクだけでも、これだけの種類がある。
ブラックかブラウンのものが6割ぐらいを占め、あとは数が少なく、希少価値が高い。
ミンクは全て養殖されており、さまざまなミンクを掛け合わせて、多くの種類のミンクがつくられた。
クオリティー・レベル
左から、「パープル」「プラチナム」「バーガンディー」「アイボリー」
刺し毛と綿毛の長さの差が小さいほど、また、毛が密生しているほど、クオリティーが高くなる。